「テンションたけ」
「だって今日から3年生なんだもーん!」
「あ、クラス替え」
「そう!クラス替えある!」
テンション上がるね!
それにこの桜。
もー!やばいぜ、
「俺達離れたらどうすんだよ」
「え?離れるかな?」
「そんな心配ねーのかよ」
「だって私達の学科2つしか組ないんだよ?二分の一じゃん」
「あーそー」
「ほら見て!」
私は桜の木を指さす。
「あぶねーぞ」
「大丈夫だよー、ほら桜!」
「だからなんだよ興味ねーし」
「うわ、ひどー」
「うっせ!」
「春だねぇ」
「ばばくせぇこと言うな」
「はっ!ばばくさくねぇし!」
と、空風に言ってみた。
ら、
「じゃあじじくせぇ」
って、私が空風に言ったのは無視された。
「綺麗だねー、こんな綺麗なのが一年にちょっとしか見られないなんて」
「なんだよまたばばかよ」
「違うし!てかいつまで言ってんの!」
「いつまででも」
「あーそ!」
あれ…空…。
「なんかまた身長伸びたよね?」
なんだか体つきが大人っぽくなっていた。
「まあな」
「今何センチ?」
「どうだろうな」
と、笑いながら通り過ぎる空は、やっぱりかっこよく見えた。