門を出たら緑と先輩を見つけた。 「うーす」 「あ、空」 空はそのままふたりを通り過ぎようとした時、先輩は言った。 「幸せになれよ」 って。 「…青先輩こそ」 「うん。またサッカーしようね」 「…その時は相手になります」 空は私の手を繋いだまま先に進む。 そんな私は青先輩に軽く礼をして過ぎ去った。