「果歩ー」






「んー」







あれから私はぼーっとしてたみたい。






お母さんが部屋に入ってくる。







「ったく、だらしがないわね!お母さん達ちょっと明後日まで出掛けるから」







「…はい!?」







私は勢い良くベットから起き上がる。







「急だけど空君のお母さんとお父さんで旅行行くことになったの。だから留守番頼むわね」







「え、じゃあお父さんも?」







「そう!この日が丁度あっちと予定があってね。あ、ご飯とかお金は置いていくから。学校はちゃんと行くのよ」







「…そう。行ってらっしゃーい」







「それから空君が家に来てくれるみたいだから安心だわ。あっ、時間がない、お母さん準備するからね!」







「なんで空が来るわけ!?」







「そうしてくれた方がお母さん安心出来るからよ」







「もう余計なことしないでよ」






ただでさえ今ケンカ中なのに。







「何かあったの?」







「何もないよ」







「そう。なら任せたからね!」







「はーい」







いきなり旅行なんて。







しかもこんな時に運悪くさぁ。







今日まで部活全面停止だから、空はもう家にいるだろうし。






はぁ…。






気まづいよ。






ちょっと出かけたいな。






あ、そうだ。






私は携帯を持ち電話をかけた。