花火が全部終わった時、私の今日の終わりを告げた。






「楽しかったね!」






「あぁ。でも、果歩の楽しいはちっせぇな」






「そ、そう?」






「まあいい。俺はそろそろ帰るよ」







「うん」






やっぱり楽しい時間はあっという間で、






直ぐに終わっちゃうもんなんだ。







「果歩?」






「えっ、あ、何?」






「まだ帰ってほしくないような顔してんな」






「別にそんなんじゃないよ?明日学校だしね」






「そうだな。寂しいなら風呂とか全部終わった後窓開けろよ」







「えっ、」






「待っててやるよ」






そう言って空は帰って行った。






やった、また空に会える。






空とお話できる。






って私、何考えてんだろ。






空の邪魔しちゃいけないのに。






受け入れるって決めたのに。






なんで空を求めるの?