そんなこんなで合宿が終わり、文化祭。
さすがに写真撮るぞ…。
「莉希!写真回るの手伝ってくれない…?」
「待ってましたよ。行きますか!」
「ありがとー!!」
この子は同じクラスの莉希。
いつもお昼食べてくれるし委員会も一緒。
すごいいい人。
「あ、真希くんいるよ。」
「あ、ほんとだ…」
「ついて行くから行っておいで!」
「はい……
……あ、真希〜。写真撮って〜」
「お!珍しい!いーよいーよ〜」
「やった!ありがとー!」
よっしゃ。
「あっ琉弥…」
「なにー?」
「写真撮ってください…」
「え!まじ?いーよ!」
「やった!」
ってな感じでみんなと撮れました。
特に琉弥に喜んでもらえたので
私はもう死んでもいいです。
そう思ってたのですが…。
「優梨杏!写真撮った?」
「撮ったよ!」
「よかったじゃん!
あ、見て見て〜この琉弥やばくね!」
近い…私あんなに頑張ったのに。
「へえ〜仲良さそうじゃん。」
「でしょ!まあ仲いいから!」
いいなぁ…
いつになったら仲良くなれるのやら。
「ふーん。あ、見てよ莉希これ〜」
「うわ、なんか近いね〜」
「それな!なんか肩組んじゃった!」
「いいな〜私なんか頑張って声かけたのに」
「いいじゃんそれが進歩だよ!」
私はそんなもんなんだ。
ちょっと泣きたくなりました。
「お!優梨杏!
写真ありがとーな!」
…えっ?今なんて…?
「え、あ、うん!
こちらこそありがとー!」
「いいじゃん〜優梨杏だって〜!」
「やっぱそう呼んだ?びっくりした!」