時は経ち、年を越す時期となりました。
12/31、大みそか。
「優梨杏!ここ片付けといて!」
「はーい」
めんどくさい時期ですのう。
でも今日は一緒に年を越す!
それだけでこの大掃除乗り越えられる!
『ピンポーン』
ん、なんだ?
「はーい」
「あ、あの外咲琉弥です。」
「え!琉弥?どーしたの?」
「あ、優梨杏か!
いや、なんかうずうずしちゃって。」
琉弥、そういうとこ可愛いよ。私幸せ。
「あー、今ね、大掃除してるのよ。
どーする?家にいるとホコリやばいし
どっかお店に入って待ってる?
もうちょっとかかりそうなんだけど…」
「じゃあここで待ってようか?」
「いや!それは風邪引くからやめて!」
「あー、そっか!
じゃあてきとーに駅周辺にいるね!」
「ちゃんとあったかいところにいてね!」
やばい、待たせるのは悪い。
早く終わらせねば!
と猛スピードでやること10分で終了。
「よし!終わったぜい!おかーさん!
ちょっと琉弥んとこ行ってくるね!」
「もう終わったの?早いね〜
今日ご飯いらないんだよね?
じゃあこれあげるから
好きなもの食べて年越して来なさい!」
「ありがとー!いってきまーす!」
こんなに家がゆるくなったのは初めてだ。
年越しなんて友達としたこともない。
いろいろ初めてでわくわく!

「ごめんおまたせー!」
「早かったね!」
「まあね!琉弥を待たせるわけには!」
「俺は全然大丈夫なのに〜
まあいこっか!はい!」
と言って手を差し出してきた。
「えっ!」
「手繋がないの?」
「あ、繋ぐ!」
あったかいな〜。お互い手袋してるけど。
ぬくもりが伝わってくる。