Magic of Chocolate

 「当たり前だろうが、何言ってんだよ」




 あぁ、こんな幻聴聞こえるくらい純のことが好きなんだな、あたし。




 「幻聴じゃねぇよ、後ろ見てみろ」



 
 「え・・・・」



 
 純の声だ。



 幻聴じゃなかった。



 振り返ったら、純がいた。



 
 純が、あたしに向かって笑ってる。



 あれ、何でここにいるんだろ?



 「何で?」



 こんな言葉と、聞きたいことがありすぎて。



 目の前に純が、逢いたかった純が、いるんだ。