Magic of Chocolate

 受験が終わっても、外は朝と同じくらいに冷え込んでた。




 たまたま受験の教室は一緒だったから、一言だけ別れる前に言えたことがあったの。




 『マフラー、絶対絶対合格して洗って返すから。




 ・・・だから、あなたも絶対合格して!』




 彼の名前を聞くのも忘れて、最後の言葉を残したあたしはその場を後にした。




 『春になったら、あの駅で逢おうね!!』