Magic of Chocolate

 「ホントは別れたくなんかなかったもん。




 今だって、キモチが溢れるくらい令のこと好きなんだよ?」




 黙って聞いてる令。




 このキモチ、届いて。




 「大好き」



 可愛い笑顔も、色っぽい顔もレパートリーは全然ないけど、でもキモチを伝えるくらい、




 ・・・あたしにだってできる。





 あたしができる精一杯の笑顔。





 令の顔が、少しだけ赤くなってる。




 「はぁ・・・」




 ため息をついてあたしを見てる。