Magic of Chocolate

 急に真剣な顔でこっち向かれて言われても・・・。





 「何よ、願いって」




 不覚にも、少しドキッとしちゃったじゃん。





 「ナイショ」





 人差し指を唇に当てて笑う優希が、どうしてだか格好良く見えて、あたしは目をこすった。






 優希が格好良く見えるなんて、嘘でしょ?





 「じ、じゃあ・・・あたしが勝ったら21のアイストリプル、おごってよね」





 キモチを紛らわせるかのように必死に絞ったこの言葉。





 「ん~、それは・・・どうかな~?」




 バカにしたように笑いかける優希にイラついて一気に吹っ飛んでいったけど。