Magic of Chocolate

 「好きな子、いたんだねぇ・・」




 無理に笑って明るくしても、




 
 「まぁ」




 大輝は気付いてくれないんだろうなぁ。





 ろくに人も乗っていない電車が通る踏み切りに捕まって、暑い時間が過ぎた。




 
 「自販機、寄らね?」




 「そうだね・・・」




 汗が止まらないくらい暑い。