「なに、してんの?」

千晃君が話し掛けてきたのだ。

菜々花とキスしようとした時だったらしく、
菜々花がこっちを睨んだ。

「え、、虫をはらおうとおもって・・・」

私はちょっと申し訳ない気持ちで
言った。

「あはは、ねぇ、梨子ちゃん、だっけ?
おれ菜々花とキスするのに夢中だからお茶買って来てくんね?」

なんだこいつ、そうおもった。

だけど菜々花のためだから、とおもって私は頷いた。
だけど、

「え、いやいいよ、あはは」

千晃君がそう言って笑った。