春は朝方。


桜が舞い散り、涼やかな風が吹いている。


その情景はなんとも美しいものだ。





夏は真昼。


リア充が騒々しい。


だが、人間だけではない、


虫の音も五月蝿いのだ。


その音を聞きながら読書をするのは悪くない。


チリンとよく鳴る風鈴。


騒がしい外と風鈴の音。


この二つはとてもミスマッチしている。


無意識のうちに歌ってしまう素敵な音色だ。





秋は夕暮れ。日が沈む頃に歩く通学路。


少し上を見ると薄く見えづらい三日月の形。


いつかあの月に手が届くだろうと思う夢物語。


今日も私は夢物語を描いてこの通学路を歩く。


きっと明日も明後日も夢物語を描きながら歩いているだろう。





冬は夜。


外は闇。


内は光。


今は光の中でみかんでも食べているがいつかはきっと闇の中。


闇に入ったら元には戻れないだろう。


闇が怖い。


光にいても目を閉じれば闇の世界。


どこもかしこも闇の世界のこと寒き日。


少し長く私は光に居たいと私は願うだろう。