「ねぇ由美ちゃん。なんで三大って言うの?」
「わたしも知らないよ。調べれば分かるかもだけどね。わたしは、「あぁ、これが三大の滝って言うんだぁ。」ってぐらいに流してたから。気になるなら調べてみても楽しいかもね。」
由美ちゃんも知らないのかぁ。帰ったら調べてみようかな。
「きゃっ。」
悲鳴がしたので振り向くと、先輩が地面に倒れていた。
急いで私と由美ちゃんが先輩に近寄る。
「桜井先輩、そんな所で寝てると蛇に噛みつかれますよ。」
「あんたねぇ、倒れてる人に対して酷くない。」
先輩が顔だけ上げて文句を言う。
「先輩、顔に泥が付いてますよ。よかったら、このタオルを使ってください。私、2枚持ってきましたから。」
「ありがとう。花菜は由美と違って優しいわ。」
「いえいえ、先輩の顔がこれ以上醜くなると一緒にいる私達まで変な目で見られるので、早く拭いてくださいね。」
先輩は拳を握りしめ、顔を真っ赤にして立ち上がった。
「わぁ~。先輩、冗談ですよ。すみませ~ん。」
「くっ?!」
手で頭をかくし、しゃがみ込むと、先輩の足がふらつくのが見えた。
「あ、あぶない!」
先輩の手を取ろうとしたが間に合わず、またその場に倒れ込んだ。
「あぁ、これは完全に捻っちゃってますね。無理をすると治るのが遅くなるし、他の人の迷惑になっちゃいますから、わたしと一緒に駅に戻りましょうか。」
「うん。そうしましょう先輩。」
由美ちゃんと私の肩に捕まり、体を起こす。
「ごめん。あたしから誘ったのに迷惑ばかり掛けて。」
「大丈夫ですよ。迷惑なら会社での方が迷惑ですから。あと、花菜ちゃんは山頂を目指してみたら。桜井先輩の面倒はわたしが看るから。」
由美ちゃんが私にそんな事を告げる。
「えっ。でも私、山登りなんてやったことないし。」
「大丈夫大丈夫。なんとなく道みたいなところを歩いてれば山頂につくよ。それに赤っぽいリボンが枝に結ばれてるでしょ。それは道しるべみたいな物だから、道が分からなかったら探してみるといいよ。そっちに向かっていけばOK。」
「で、でも………。」
悩んでいると先輩が、
「あたしの事は気にしなくていいから、花菜は山頂を目指しなさい。」と言った。
「いや、別に先輩の事は気にしてません。」
そもそも、そんなに気にしてたら先輩の後輩は務まらないよ。
ズーン。と先輩は落ち込んだ。
「わたしも知らないよ。調べれば分かるかもだけどね。わたしは、「あぁ、これが三大の滝って言うんだぁ。」ってぐらいに流してたから。気になるなら調べてみても楽しいかもね。」
由美ちゃんも知らないのかぁ。帰ったら調べてみようかな。
「きゃっ。」
悲鳴がしたので振り向くと、先輩が地面に倒れていた。
急いで私と由美ちゃんが先輩に近寄る。
「桜井先輩、そんな所で寝てると蛇に噛みつかれますよ。」
「あんたねぇ、倒れてる人に対して酷くない。」
先輩が顔だけ上げて文句を言う。
「先輩、顔に泥が付いてますよ。よかったら、このタオルを使ってください。私、2枚持ってきましたから。」
「ありがとう。花菜は由美と違って優しいわ。」
「いえいえ、先輩の顔がこれ以上醜くなると一緒にいる私達まで変な目で見られるので、早く拭いてくださいね。」
先輩は拳を握りしめ、顔を真っ赤にして立ち上がった。
「わぁ~。先輩、冗談ですよ。すみませ~ん。」
「くっ?!」
手で頭をかくし、しゃがみ込むと、先輩の足がふらつくのが見えた。
「あ、あぶない!」
先輩の手を取ろうとしたが間に合わず、またその場に倒れ込んだ。
「あぁ、これは完全に捻っちゃってますね。無理をすると治るのが遅くなるし、他の人の迷惑になっちゃいますから、わたしと一緒に駅に戻りましょうか。」
「うん。そうしましょう先輩。」
由美ちゃんと私の肩に捕まり、体を起こす。
「ごめん。あたしから誘ったのに迷惑ばかり掛けて。」
「大丈夫ですよ。迷惑なら会社での方が迷惑ですから。あと、花菜ちゃんは山頂を目指してみたら。桜井先輩の面倒はわたしが看るから。」
由美ちゃんが私にそんな事を告げる。
「えっ。でも私、山登りなんてやったことないし。」
「大丈夫大丈夫。なんとなく道みたいなところを歩いてれば山頂につくよ。それに赤っぽいリボンが枝に結ばれてるでしょ。それは道しるべみたいな物だから、道が分からなかったら探してみるといいよ。そっちに向かっていけばOK。」
「で、でも………。」
悩んでいると先輩が、
「あたしの事は気にしなくていいから、花菜は山頂を目指しなさい。」と言った。
「いや、別に先輩の事は気にしてません。」
そもそも、そんなに気にしてたら先輩の後輩は務まらないよ。
ズーン。と先輩は落ち込んだ。
