そうですよ。よく先輩は会社も遅刻して来るんですから。

先輩
あんたら、先輩ってつければ何を言ってもいいって思ってない?

私・由美
はい。

先輩
うぅ。後輩がイジメるよ~。助けてドラえも~ん 。


ところで先輩、笹子駅について調べたんですか?コンビニがないとか言ってたし。

由美
わたしが教えたんだよ。桜井先輩にしつこく聞かれたから。

先輩
こら由美、バラすんじゃない。実際あたしが何も考えてないのがバレるでしょ。

由美
いやいや、昨日いきなり山に登から付き合えなんて言うんだから、考えなしもいいところでしょ。しかも、その後のことは全部ぶん投げだし。

先輩
うっさい。とにかく明日遅刻厳禁ね。遅れた奴は今度昼飯を奢ること。じゃ、また数時間後。

由美
わたしも寝るね。。


おやすみ~。



lineを終了させ、時刻表を調べる。
家から笹子駅に行くにはっと。げっ!
ほぼ始発じゃん。やばい、起きれるかな?
スマホのアラームをセットしてっと。あと、何を持って行けばいいんだろう。とりあえず、タオルと飲み物と昼食かな。一応、帽子も被った方がいいよね。

あぁ、もう寝なきゃ。遅刻したら謝ろう。






ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ……………。

うっさいな。

手を伸ばし、スマホの画面をみる。

4:30

………早い。

ってか何でこんな朝早くに起きなきゃいけないんだ。せっかくの休みを何だと思ってるんだ。“お休み”と書いて“お休み”なんだ。休んでないならお休みじゃ無いだろうに。

頭の中で愚痴を言いながら身支度を整え家をでる。

スマホの乗車案内を使い、家から笹子駅までの道のりを出す。

最寄り駅→武蔵浦和→西国分寺→高尾→笹子

うわぁ。昨日も時間を調べるのに見たけど、乗り換えが多いなぁ。

とりあえず、コンビニに寄らなきゃだし、もう出ようかな。はぁ。

「いってきま~す。」

一人暮らしの誰もいない部屋に声をかけ、鍵を掛ける。

私も彼氏ほしいなぁ。






「おはよう。花菜ちゃん、早いね。まだ30分ぐらい時間に余裕あるよ。」

笹子駅に着くと、由美ちゃんが改札口で待っていた。

私は改札を通らず辺りを見渡す。

あれ?ジャージしないと足りないんだけど、あの機会が見あたらない。

「花菜ちゃん、どうしたの?」