「ただいまぁ~」

そぅっと扉を開けて入る部屋には、
電気が付いていない。

深夜に帰宅するのにも慣れているけど、
やっぱりもっと早い電気の付いている時間に帰ってきたい…

仕事なんはありがたいことやけど…

「咲樹~」

寝室に入ると、付けっぱなしのテレビが愛しい人の顔を照らしている。

「…んぅ…淳大…?」

Tシャツと短パンに着替えた俺が 布団に潜り込んだのに気づいた君がうっすら目をあけた。

「ただいま♪」

「おかえりぃ♪」

俺にすりよってくる君の頭にキスをする。

安心したのか、また眠りに付く君を抱き締めて眠る。