ガラガラと教室の扉を開ければまだ見慣れない顔ばかり。 顔も名前もあやふやなこの人達と過ごす一年、少し楽しみだ。 「おはよっ、村田さんと横田さん!」 「おはよー……っと」 元気に挨拶をしてくれた彼女はどうやら同じクラスの子らしい。 頭を捻って考えてみるけど彼女の名前がどうしても分からない。 ごめん、誰?と聞いても良いものか 言葉に詰まった私に美月がこそっと教えてくれたのによると彼女は速水さんと言うらしい。 おはよう、速水さん。そう笑顔付きで返すと速水さんはニヤリと怪しい笑みを浮かべた。