「私は、その無駄に堅っ苦しい敬語をやめろって言ってるの」



え、でも……と続けようとする矢代くんをじろりと睨みつける。


それ以上言ったら―――――。


無言の脅迫は効いたらしく真っ青な顔で三人は頷いた。


それと名前も呼び捨てで、そう言うとまた同じことを言い出すので私もまた同じことを繰り返す。


あぁ、もう既に大分面倒臭い。



「ならこれからどうすんの?」



10分程もかかってやっと呼び捨てをさせるのに成功し、疲れきった私に気を取り直すようにそう切りだす。


どうすんのって、それはもちろん………どうしましょう。



「まさか、決まってなかったりして」


「………そんなことあるわけないでしょ、まさしくん」


「将です」



ごめん、間違えた。


とりあえず黒夜ってとこに突撃するときの作戦でもたてようかな。