ーー徒然恋物語。
一般人も投稿できるサイトで今一番人気である携帯小説。
純粋な恋愛物語で、うたい文句は「退屈しない恋」というもの。
本当にずっとおもしろい場面が続く。
説明するといろいろ長いんだけど、とにかくあたしが絶賛お勧めする作品なのだ。
「携帯小説? そんないいもんなの?」
紗理は首をかしげた。
「当たり前じゃん! だって携帯小説から映画やドラマになることとか最近よくあるんだよ?」
「へ〜。知らんかったぁ。私本読まないもん。そもそも恋愛なんて今してるしね〜」
「そうだねぇ。確かに紗理ちゃんには向かないかもね」
紗理は活発でアウトドア派だった。
一方あたし含む三人は断然インドア派。
夏になると海行きたいやら山行きたいやら言うのが紗理で、
あたし達はクーラー効いた店に涼みに行きたいやら寝てたいなどなど……。
まあ結局紗理に引っ張られていい思い出になったりするんだけど。
つまり、言いたいことは紗理は本は読まないしましてやキュンキュンとかそういうのは間に合ってるのだ。
前に顔を見せてもらったら純朴そうな彼氏だったから、なおさら溺愛してるようだった。



