「え、う〜ん。バサッと別れちゃえば?」
あたしが適当に言うと、
「そうなのかな〜。でも優しいし記念日にはプレゼントくれたりするしなかなか巡り会えないような気がするんだよ」
とか言って結局勝手に悩み始める。
「お前それ毎回言ってない?」
優子が冷静に突っ込んだ。
「そう? そうだっけ?」
「多分三回は聞いた。しかも全く同じセリフだったね。なあ、ちか?」
そ、そうだっけ?
あたしはとりあえずこくこくと頷いた。
秀才の優子が言うのだからそうなのだろう。
あたしのたいどに紗理は不服そうな顔をした。
「ほんとそうやって話そらすんだから二人は。ほら、ぴよちゃん見習ってって携帯さわっとるやないかい……」
「いや、これあれなの。いまいいところだから。ごめんね?」
ぴよちゃんは手を合わせて申し訳なさそうにした。
「なにしてんの?」
「携帯小説読んでるのっ。サイト一位のやつなんだけどね。すごくおもしろいよ!」
あたしはぴくりと反応する。
無意識に身を乗り出していた。



