願いが叶うなら...

すると、本当に外では、待っていた。

「黒髪……」

「代表だった人だ……」

「なんか、怖くね?」

イライラ……

あたしは、どんどんイライラしてきた。
コソコソ話すんじゃなくて、堂々と言ってくればいいのに。

怒りで、肩が震え始めたその時、

「山吹牡丹さんだよね?僕は竜胆桐斗。2年い組だよ。案内するからついてきて。」

竜胆桐斗と、名乗る金髪の男が話しかけてきた。
まあ、案内してくれるのなら、……ということで、 怒りは少しは収まり、竜胆桐斗についていくことにした。