けれど、結果は惨敗。 私は手も足もでなかった。 面を取ると笑顔で強いねって褒められてもちっとも嬉しくなかった。 凄く悔しかったんだ。 あの子に勝ちたい。 それを目標に練習に励んだ。 そんな私を見てくれていた彼女も負けないよと、共に競い合った。 そうしているうちに親友と呼べる仲になった。 ライバルであって、親友である彼女の存在はとても大きなものだった、のに… あの事故がきっかけで目標であった彼女と二度と竹刀を交える事は出来なくなってしまった。