先輩の家の前には陽菜と零先輩がいた。
「柚菜ー!早く!」
息切れしながら私は家に入った。
家には誰もいなかったが2階から声が聞こえた。
先輩の部屋らしきとこの前に来た。
その時だった。
ガチャッ
部屋から出てきたのは未唯ちゃん。
すごく泣いていた。
そして驚く私を見て
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。
私羨ましくて...優樹先輩に好かれてる柚菜ちゃんが...」
誰にだって誰かを想う気持ちがある。
きっと未唯ちゃんだってやり方はひどかったけど本気だったのだろう...
帰って行く未唯ちゃんを見送った私は恐る恐る先輩の部屋に入った。
「柚菜ちゃん...」
「優樹くん...私...私...」
「ごめん...。」
「私こそ...信じるって決めたのに...」
「こっち来て...」
私は手招きする先輩のとこへ歩み寄った。
先輩は私の手を掴んだ
「今度こそ絶対離さないから。俺には柚菜ちゃんしかいないから。」
私は先輩に抱きついた。
「俺、熱あるから...」
私は何も言わず先輩を抱きしめた。
「風邪だったら移っちゃうから...
柚菜ちゃん?泣いてる?」
「.....................。絶対離しません...。」
先輩は私のことを離して言った
「泣かないの!ほら笑顔じゃないと。」
先輩のとびきりの笑顔を見た私は自然と笑顔になっていた。

