ガラガラッ
重たく感じた教室のドアを開けると、そこには知らない顔ばっかり。
だけど
みんな可愛く見える。
え、ここほんとに同学年?
先輩たちのクラスだったらどうしよう...
いろんな思いがこみ上げてくる。
「あの、おはよう!
名前は?」
黒髪でボブヘアの目の大きい可愛い子が聞いてきた。
「あ、えっと、小林菜乃香です」
「小林さん?じゃあ私の前の席だ!
仲良くしてね!!
わたしは嶋田陽歌。
ようか、ってよく間違えられるんだけど
はるか、ってよむんだ。
よろしくね!」
「うん!よろしくねっ!
このクラスに知り合い誰もいなくてすごいこわかったの。
でも、はるかちゃんがいてくれてよかった!」
「はるかもね、同じ中学の子いなくて
初日は頑張ろって思ってたの!
なのか、ってよんでいいかな?」
「ぜひぜひ!
わたしもはるかって呼ばせてもらうね!」
そんな時だった。

