契約恋愛





「なーのーか!
どうしたの?なんか心配事?」




「えっ??
あ、なんだ杏璃か。
緊張してるのー!」




「ちょっと、なんだ杏璃かってひどくなーい?
杏璃ですけどなにか?
問題ないでしょ!
てか菜乃香が緊張とか似合わないー」


そういって杏璃は笑ってくる。


私、小林菜乃香 -kobayasi nanoka-



そして、緊張してる私をバカにするように笑ってるこの人は
河村 杏璃 -kawamura anri-


小学校からの友達で、いっつもこんな感じ。
だけど、なんだかんだいいやつで。
ふだんは絶対言わないけど、大好きだったりする。




「いや、問題おおありでしょ、
また杏璃と学校一緒とか。
てか、私だって緊張くらいするわ!」


「とかいってー、ホントは嬉しいくせになにいってんだか
なのかがねー、きんちょうねー」



「てか早くクラス表見ないとじかんやばいって!」