落し物をするのは2回目だ。 しかも、2回とも沖原くんに拾ってもらっている。 ぼけーっとしている女だな、とか思われてたらどうしようか。 「初日から色々あって動揺すんのは分かるけど、あんま無理しすぎんな。」 だけど、沖原くんから出た言葉は私の不安をかき消した。 「ありがと!」 私が礼を言うと、沖原くんは帰っていった。 そう言えば、なぜ沖原くんは知っていたのだろう。 初日から色々あったことを。