ふと、沖原くんの隣に見覚えのある人が目に入った。 …浩志? とても迷惑そうな顔をして沖原くんの横に立っている。 自分のファンではないから、“どけよ”とか、“邪魔”とは言えないのだろう。 沖原くんはと言うと、無表情で女子勢をガン無視している。 多分女子は、沖原くんが歓声に応えるような人ならばあそこまで構わないだろう。 届かないからこそ、追うのだ。 「梨々子、早く学校廻り行こう。」