歩いている途中も、梨々子の涙は止まらなかった。 きっと、浩志が何か言ったのだろう。 浩志は口が悪いから…。 相変わらず隣では“ぐすっ…ひっく…”と、嗚咽を漏らしている。 「梨々子、落ち着いて話して?」 部屋に着き、梨々子が少し泣きやんだ。 「あのね…っ。もう一回恋しちゃったの…。浩志に。そしたら浩志…好きな人居るんだって。」