「う、ううん。」 優しそうな顔で、ゆっくりとした喋り方だ。 「何があったか分からないけど、そんな暗い顔は似合わないよ。」 いきなりそんなこと言われると、少しだけ嬉しくなる。 「うん。ありがとう!」 だから、元気に返事をしてしまった。 「それじゃ」 「うん、ばいばい!」 沖原くんは私に背を向けて、ひらひらと手を振りながら歩き出した。