夢の世界へ


「う、ううん。」

優しそうな顔で、ゆっくりとした喋り方だ。

「何があったか分からないけど、そんな暗い顔は似合わないよ。」

いきなりそんなこと言われると、少しだけ嬉しくなる。

「うん。ありがとう!」

だから、元気に返事をしてしまった。

「それじゃ」

「うん、ばいばい!」

沖原くんは私に背を向けて、ひらひらと手を振りながら歩き出した。