「ちょっと
未来花こっちきて」





まだ
朝6時半だ。


俺は
すでに彼女の家にいる。





朝ごはんと
弁当を作りに来たのだ。


まぁでも最近、
朝ごはんは自分で作っている。







「お前、
朝から元気だな。

おい、ちゃんと
落ち着いて食べろ」





「もぉ!

未来花ってば
お母さんみたい!!


…。」








自分で突っ込んで
落ち込んでいた。


バカだろ
と思いつつも、やっぱり
さっきの顔の方が好きだし…。







「で、

俺に見せたいものって?」









面倒くさそうに
聞いてみた。


すると彼女は
嬉しそうに俺を見るので思わず目をそらす。








「みて、これ」









顔に押し付けるように
そのモノを見せてくる。


目の前いっぱいに
そのモノが広がる。