俺は今、 病院にいる。 隣には母がいる。 姫喜の母は… いない。 父ももちろん いない。 手術中とある ランプを眺めていた。 もう 運ばれてきて結構時間がかかっている。 さすがに 不安になってきた。 もしかしたら あまり時間がかかっていないのかもしれない。 だが たった数分が何時間にも感じる。 俺は御守りを取り出した。 この前のパレードのときに 二人で買ったものだ。 両手で 握りしめたときだった。 ランプが消えた。