ミルト



「だって…



だって、
未来花が少し手を差し出しただけで
女子は倒れるんだよ!?


ちょっと物を落としたのを
拾って渡すだけでどれだけの女子が目眩を起こすと思う!?


むしろ
熱狂的なファンは未来花に会っただけで倒れるよ!」








熱く語り出した。



でも
多分クラスの人たちには聞こえていない。




俺も
笑った表情を一斎見せない。







完全に二人だけの世界で
話している。








「…だって、

だって
未来花が出たら絶対優勝できるし…」







"だって"を何度も繰り返す。




はぁ。

でもとだっては使ってはいけないって
習わなかったのか?





(注:習っていません)







「…お前だって優勝狙ってんだろ?」






うん、と
頷きそうになって首を振った。


「ワタシ,デテナイヨ!」






いいや、
他は騙せても俺は騙されない。



どう考えても
美少女戦隊プリッキュラーはお前に決まっている。



まぁ
そんなことはどうでもいい。









「…姫喜は、

お前は俺に
優勝してほしいのか?」