ミルト



危ねぇ、危ねぇ…。


俺は何を
言うつもりだったんだよ 。







姫喜は相変わらず
顔をそむけて少し遠い隣にいる。







「…そっそーいえば
進路って決めたか?」



「えっ!?あっうん。」



「俺、翠湖工業に行こうと思う。」






そう言い終わると
彼女は顔が吹っ飛ぶのではないかと思うくらい
頭をこちらに勢いよく向けた。







「…えっじゃあ、
未来花と高校離れちゃうの…」






あまりにも残念がるので
何も言えなくなった。







「…一緒に、翠湖第一行こうよー」







半泣き状態で訴えてくる。

が、
無理なものは無理だ。

まず、
進路を変えるのは無理だし
俺が翠湖に第一に行くのは100%無理だ。






お前、
あそこどんだけ偏差値高いと思ってるんだよ…。