ミルト



「おい!誰か来てくれ!」


「おい!女子なんとかしろよ!」


「はぁ!?なんでわたしたちが…」


「こーゆーときはいつも空が…」


「えっ?空は?誰か見てねぇのかよ」






ちょうど教室に入ったとき
カーテンの裏で生徒が騒いでいた。


女子も男子も
お互いが渋っているらしい。


何があったのか、
カーテン越しなのでわからない。













『っ!!』













――えっ?


俺はとっさに
動いていた。






カーテンを払いのけて
彼女の元へ駆け寄った。


なぜ
彼女とわかったのかは今でも上手に説明はできない。







ただ
なんとなくそんな気がしたのだ。







案の定、
彼女が人混みの中心でうずくまっている。


両耳を手で押さえている。