俺は振り返った。
「来てくれたんですね!」
やはり
高校生になっても彼は可愛らしかった。
白い肌にしろ
クシャッとする笑顔にしろ。
彼を構成する全てのものが
彼の可愛さを産み出していた。
「どうぞ、
僕たちのクラスを見ていって下さい!」
「…あぁ」
「フフフ…。
変わりませんね、桐山くんは」
「…」
お前もだろと
思った。
「でも、
身長も伸びて顔つきも変わりましたよね…」
「…あぁ」
なぜか
悲しそうな、淋しそうな顔をする空。
まじまじと見るわけにもいかず、
黙って彼の隣を歩いた。
「あっ、
僕たちのクラス
普通なんですが
カフェやってるんです!
好きなだけ食べていってくださいね。」
さっきまでの影のある顔を思い出させないようなそんな顔を見せた。
これから先は
入り込めない。
入り込ませないような顔だった。
…いや、
本人もよくわかってないのかもしれない。


