ミルト



でも
言わなくてはいけない気がして

また
口を開いた。




「…もしかして、
会ったの?」





俺は出しかけた言葉を
無理矢理押し込められた。


正直に言おう。





焦った

びっくりした

冷や汗が止まらねぇ





って
感じだ。







「…きっ…」







俺としたことが
彼女の声を聞き取ることができなかった。


もう一度聞こうと
耳を傾けると「なんでもないよ」と笑って誤魔化された。






その笑顔が
悲しげで俺は悟った。