ミルト



俺は俺に
問いかけた。










あのとき置いてきたはずのヤツが
今現れようとした。







もしかしたら
俺は諦められていなかったのかもしれない。




彼女にずっと
会ってなかったから、

彼女の存在をずっと
無視してきたから。







俺たちは
お詣りを終えてからも
特に話をすることはなかった。


だが、
お互い連れがお守り売り場にいるので行く先は同じだった。



仕方なく
肩を並べて歩く。








俺はともかく、
あの彼女が喋らなかったのには多少驚いた。


俺も何か話しかければいいものの、
何も出てこなかった。








きっと
話したいことはお互いあったはずなのに。


俺たちは
何も喋らずにいた。











そんなことを考えているうちに
とうとう目的地に着いてしまった。