フフフ…





「フアアハハハ」


「…ヒメ?」











…しまったぜ。


私としたことが
喜びがだだ漏れだったようだ。






ついつい
放課後で誰もいない教室にいると
家の私になってしまう。


まぁ
今は空くんがいるけど。







てか、
いつの間にいたのだろうか。


いつから
いたのだろうか。









「何かいいことでもあったんですか?」



私のおかしな笑いを
なんとも思っていないようだ。








「ううん
なんでもないわっ

それより、
いつもゴメンね」









空くんは
笑って私の後ろに回った。


ゆっくりと
教室を出る。







「いいんですよ。

もう、
家覚えましたしね」






彼の独特の
高めの声が後ろから届いた。



私はふと
耳に触れた。







「姫?
どうかなさいましたか?」