切な 〜セツナ〜





「今、なんて言った?」


なんで邪魔するのよ!


誰にも迷惑かけてないのに!


「…あんた、誰?」

「質問に答えろよ。今死ぬって言ったでしょ?」


その人は綺麗な瞳を真っ直ぐあたしに向けた。


思わず見惚れてしまいそうなほど整った顔と、優しい声。


「い、言ったけど…なに?」

「君は病気?」


あたしは黙って首を横に振った。


「じゃあ原因は、いじめ?」


彼の探るような瞳から目をそらし、聞いて欲しい気持ちをぐっと堪えた。


「別に、いじめられてなんかないから大丈夫です。」


ぶっきらぼうに答えてやる。