あなたとのキョリ

✻涼太side✻

はあ…
桃のことを好きだと気づいてしばらくたった

俺は未だに美乃里に別れを告げられないでいる

〈ケジメをつけろ!〉

鈴華に言われた言葉が頭の中で何度もリピートされる


頭ではわかっていても、なかなか行動に移せないのが俺の悪いところだ


はあぁ…
どうすりゃいいんだ

「涼太くん、ボーッとしてどうしたの?
帰ろうよ」

『えっ?あ、ああ』

ボーッと考えていると、美乃里の綺麗な顔が俺をのぞき込んでいた


そろそろ本当にケジメをつけなきゃな

罪悪感が胸を支配する


「ねぇ、涼太くん」

『ん?』

なんて言えばいいか考えていたら、美乃里が話しかけてきた

またボーッとしてたのか?



「わたしたち

別れようか」


『…えっ…?』

俺が今から言おうとしてたことを美乃里から先に言われた

驚きすぎて思わず足を止める

少し前を行ってた美乃里も足を止めて俺を見る


「涼太くん
他に好きな子いるでしょう?」