「駿ちゃーん!」
今日も朝から成海さんの声が教室中に響く
朝、駿君と一緒に教室に入ると、成海さんがものすごい早さで駿君のところに飛んできた
いつもみたいに駿君に抱きつくけど、駿君は成海さんを自分の体から離した
「えっ?
ど、どうしたの駿ちゃん」
当然、成海さんは驚いた顔をする
「成海、昔みたいにはもう出来ない
俺には桃がいるんだ
だから、抱きついたりするな」
昨日とは明らかに対応が違う
「え、別にいいじゃん
わたしたち、いとこなんだし」
「いとこでも、だめだ」
成海さんは、訳がわからないという感じで駿君を見ている
駿君、もしかして
わたしが昨日泣いちゃったから…
もしそうだとしたら嬉しいな
成海さんには悪い気がするけど…
いとこだとしても駿君と他の女の子が仲良くしてるのを見るのは辛かったから…
駿君は、成海さんに
「ごめんな」
とだけ言うと、横を通り過ぎて教室に入っていった
成海さんはうつむいてその場に立ち尽くしている
成海さん…
ごめんね…
心の中で謝って、わたしも教室の中に入った
