唇が柔らかい感触に包まれる
やっぱり、キス…
するときの顔だったんだ
少しすると唇が離れた
駿君がゆっくりと口を開く
「桃、俺はどうして桃と付き合ってるんだと思う?」
『え?』
どうしてって言われても…
こ、ここ、こ、告白…
されたから?
「桃のことが
好きだからだよ?」
『あ、うん…』
駿君の口調が、さっきみたいに怒ってる感じじゃなく、穏やかで優しい口調になってる
「小さくて、かわいいところも
少し、頭が悪いところも
怒ると、子どもみたいに頬を膨らませて拗ねちゃうところも
全部全部、
好きなんだ」
『っ…』
わたし、この人を好きになって本当によかった
わたしのこと、全部を受け入れてくれる人
こんな人は
きっと…ううん
絶対に世界に一人しかいないよ…
わたしも伝えたい…
『駿君!わたしも…
駿君の、少しいじわるなところも、
頭がいいところも
強くてかっこいいところも
すごく、すごく優しいところも
全部全部
大好きっ!!
えと、それから…』
駿君の好きなところなんて挙げたらキリがない
それくらい
駿君は、わたしにとって
大きな大きな存在で
大好きな人
わたしも気持ちを伝えると、駿君は優しく微笑んでわたしを抱きしめた
「ははっ
俺たち、どんだけお互いのこと好きなんだよ」
『えへへ
だって、好きなんだもん』
「ていうか桃
いじわるは余計だろ」
『むぅ
だって本当のことだもん
怖い映画見せられたことあるし…
あっ!駿君こそ、頭が悪いは余計だよー!』
「ん?
2年生最初のテストで泣きついてきたのは誰だっけ?」
『うっ…
はい…わたしです』
「はははっ!」
駿君の腕の中で言い合いをしながら
2人で笑い合った
こんなふうに駿君と一緒にいれる時間がすごく好き
こんな時間がずっと続けばいいなって思うの
「さて、そろそろ戻るか」
『あ、そうだね』
ちょっぴり寂しいな…
もっと一緒にいたいよ…
わたしがしょんぼりとしているのが、駿君にわかったのか、駿君はもう一度わたしを抱き寄せると、頬にキスをした
「桃、久しぶりにぴぴと遊ぶか?」
それって、
今日家に遊びに行っていいってこと?
やったぁ!!
『うん!
遊びたい!!』
「じゃあ、
約束な」
『うん!』
嬉しいよ~!
ぴぴちゃんと遊べるのももちろん嬉しいけど、帰ってからも駿君と一緒にいれるっていうのがすごく嬉しい!
駿君と指切りげんまんをすると、わたしはわくわくしながら教室に戻った
