あなたとのキョリ


「さてと、桃かわいそうになってきたし
コンビニでチョコ買ってくるか」

「あ、いーなー
ついでにスナック菓子も買ってきてー」

「ええ!?
俺のおごりかよ!?」

「あとで中学のころの桃の写真あげるからー」

「…お茶いれとけよ」

「了解
いってらっしゃーい」

駿が部屋を出ると、鈴華も続けて部屋を出た

部屋には俺と桃の二人だけ


なんだよ
昔から二人きりなんてたくさんあっただろ
なんで今はこんなに緊張してんだよ

「…ん」

『わっと…桃?
起き…てないか』

寝返りうっただけか

でも、寝返りしたせいで桃の顔がこっちを向いた

年齢より少し子供っぽい桃の顔が、まっすぐ俺を見る

無防備な桃の寝顔
暑いのか、頬が淡いピンク染まっている

『桃…』

名前を呼んで、桃の頬に手をあてる

すると桃は、嬉しそうに微笑むと、愛おしそうに名前を囁いた

「駿君…」