「…桃
桃起きろー!」
『ふぇっ!?
あれっ!?涼太と鈴華は!?』
「もうとっくに帰ったよ
お前、あのあと鈴華からもっと怖いの見せられて、布団に逃げ込んでそのまま寝ちゃったんだよ」
『そ、そうだっけ?
駿君待っててくれたんだ、ありがとう』
「おう」
って、はっ
そうだ!
駿君のこと許さないんだった!
『駿君きらい!』
「え?なんで?」
『わざと違う答え教えたから!』
「あーあれか
おもしろかったな〜」
『また笑ってる!
もー、ほんとに知らない!』
わたしはふくれてぷいっと後ろを向いた
駿君いじわるー
「桃?おーい」
『なに!?』
「俺の事許してよー」
『反省してないでしょ!
駿君なんかもう嫌いだもん!』
「へー
嫌いね〜」
『えっ?
きゃあっ!』
突然後ろから駿君の腕が伸びてきて、あっという間にわたしは駿君の腕の中
背中には駿君の熱を感じて
とたんに息が出来なくなる
『ちょっと駿君…!』
抵抗しようとしたわたしの手を、駿君が軽々とつかまえた
「桃、俺のこと嫌い?」
耳元で駿君の声が響く
『き、嫌いっ!』
「へ〜」
駿君は、わたしの顎を掴んで駿君の方へ顔を向かせた
『えっと…』
わたしがあわあわしだすと、駿君はにやりと笑った
「桃…」
駿君の顔がだんだん近づいてきて、今はもう、すぐにでも唇が当たりそうな距離
「俺のこと、好き?」
『す…好き…だよ…』
駿君に負けちゃった
だって、こんなに好きなのに、本当に嫌いになれるわけないんだもん
「俺も好き」
『!』
駿君の唇が、わたしの唇に触れた
