あなたとのキョリ



「なぁ、桃」

『ん?
なに?駿君』

「あのときの続き
していいか?」

あの時って…

どの時?

首をかしげると、駿君は少し頬を赤らめた

「キス」

キ…キス!?

『ふぇっ!?』

一気に顔に熱が集まる

だって…
いきなりそんな…

「やっぱだめか…」

駿君はあからさまにしゅんとした

『ち、違うの!
嫌なわけじゃなくて…
その…
恥ずかしくて…』

だって
初めてなんだもん…

わたしが必死に言い訳をしていると
突然唇に柔らかいものが触れた

目の前には、駿君の綺麗な顔

そしてわたしの唇には

駿君の唇…

わ、わたし今キスされてるの!?

「ごめん
我慢できなかった…」

わたしは完全に放心状態

だって…
き、急にキスするんだもん!

誰だってびっくりするよ〜!

『もっ
もうっ!』

駿君の顔見れないよ〜
駿君のばかー!

「桃?
ごめんね
かわいくて、つい」

『かっ、かわいくないよ!』

駿君は恥ずかしいセリフをさらっと言うから頭がついていかないよ…

「ははっ
かわいいかわいい
桃、帰ろう」

『うん
帰る…』

わたしの手を握ってくれる優しい手
頼りがいのある大きな背中

ひまわりみたいな明るい笑顔

たまに、ちょっと意地悪なところもあるけれど


わたしは、
そんな駿君が大好きです