あなたとのキョリ

『駿君!!
わたし、駿君のこと好きだよ!!』

駿君は立ち止まって、
驚いたようにわたしを見る

『優しくしてくれて、嬉しかった
助けてくれて、嬉しかった
一緒にいてくれて、嬉しかった!』

駿君、好きになってくれて、ありがとう
わたしも駿君のこと大好きだよ…

『駿君のそばにいたいよ!
キスされそうになったのは…
びっくりしたけど…
嫌じゃなかったの…』

言いたいことがたくさんあるのに
言葉が出ない…

でも…
これだけは言いたい


『駿君のことが大好き!!
あのね…わたし…』

次の言葉をいう前に、わたしの視界は真っ暗になった


しばらくして、駿君に抱きしめられていることに気づいた


やっぱり安心する

わたしの大好きな人の腕の中…

「俺も
桃のこと大好きだ…」


真上で駿君の低い声が聞こえる

『駿君…』

「桃…
俺を好きになってくれてありがとう」

駿君…
涙がまた溢れてくる

『駿君っ…
わたしを
好きになってくれてありがとう』

涙で視界が歪む中、わたしは精一杯微笑んだ

駿君が、抱きしめる腕に力を込める

「桃…」

わたし、この人を好きになってよかった

こんなにも、好きだと想える
世界でたった一人のこの人のことを…