『終わったのかな?』
隣のクラスから、カタンというカバンを取る音が聞こえた
『駿君?』
教室に行くと、駿君がカバンを持って帰ろうとしているところだった
『しゅ、駿君
あの…』
駿君は、わたしを見もせずに教室から出ようとした
え?なんで…?
待って
行かないで!
『駿君!
待ってよ!』
わたしは思わず駿君の手をつかんだ
駿君は無言でわたしの手を振り払う
どうして?
わたし、嫌われちゃったのかな…
わからない…
駿君が、わからないよ…
『駿君…
なんで?
どうしてそんなに避けるの?』
駿君はわたしを見下ろすと、ゆっくりと口を開いた
「俺は…
桃のそばにいる資格がないんだ」
え?
そばにいる資格がない…?
「俺
自分の勝手な都合で…
桃にいきなりキスしようとして…
ごめん…桃」
『しゅ、駿君
そ、そんなこと…』
「だから、
俺の告白
無かった事にして…」
え…
今…なんて…
「バイバイ
桃…」
駿君は再び歩き出す
やだ
やだよ…
待って駿君!
わたしまだ、駿君に何も伝えてないの
行かないで!
待って!
『駿君!!
待ってよ!!行かないで!
わたしの気持ちを聞いて!!』
涙が溢れて止まらない
でも、わたしの気持ちをしっかり伝えなきゃ…
