あなたとのキョリ


駿君
隣のクラスだよね?

放課後、後ろの扉からこっそり教室を覗いてみると

あっ、いた!
なんか書いてるなぁ…

うーん
よく見えない

『あっ
きゃあああっ』

身を乗り出したら、前のめりに転んでしまった

通りすがりの人や教室にいる人がクスクス笑ってる

ううう…
恥ずかしい


目を開けると、駿君がこっちを見ていた

『あっ、駿く…』

あれ?
駿君、今目逸らしたよね?

気づかなかったのかな
でも目合ったし…


なんだろう
わたし、何かしたのかな…



みんなが続々と帰りの支度をして帰っていく中、駿君は支度もせず黙々と何かを書いている


『あ、日直か…』

黒板をよく見たら、日直の欄に本庄駿って書いてある

そっか
日直だから、日誌を書いてるのか

教室で終わるまで待ってよ

迷惑かもしれないけど、
告白は今日じゃなくてもいいのかもしれないけど、
駿君と一緒に帰りたい…

わたしは自分の席で、駿君の日誌が書き終わるのを待った