『はぁぁ…』

緊張する…
告白するときってこんなに緊張するんだ

『駿君も、わたしに告白してくれるとき
こんなに緊張したのかな…』

駿君のことを考えるだけで胸がキュンとして苦しくなる

わたし、こんなに駿君のこと好きだったんだ


お母さんゆずりのストレートの黒髪を、
いつもより時間をかけてとかす

『駿君…』

早く会いたい
想いを伝えたい

『あっ』

カーテンを開けると、駿君がちょうど学校に行く姿が見えた

一緒に学校行きたいな
今走って行けば、間に合うかも

よしっ
行こ…

「桃ー?
起きてるんでしょー?
朝ごはん食べなー?」

はっ!
私としたことが!
告白のことで頭がいっぱいで朝ごはん忘れてた!

『は、はーい…』
ううう…
駿君と学校行きたかったな
まぁ仕方ないか
朝ごはん食べないと元気出ないしな

『帰り…誘ってみよ』

小さな決意をして、今日も香るお味噌汁のもとへ駆けて行った