あなたとのキョリ

彼はすごく優しかった

自分の好みを押し付けたりしないし、いつでもわたしを優先してくれた

彼と付き合えて、幸せを感じていた



彼と付き合いはじめて2週間くらい経ったとき、帰りの待ち合わせにこない彼を迎えに行こうと、彼の教室に行ったとき
偶然聞いてしまった

「お前、5組の鈴華と付き合ってんだろ?すげーな
鈴華に告って断られたの、何人もいるのに」

《はっ
あいつなんて、所詮顔だけだよ》

え…?

「うっわ
お前ひっでー!
じゃあなんで告ったんだよ」

《あいつを隣に置いといたら、
自慢になるだろ?
飾りだよ、飾り》

「なるほどなー」

飾りだなんて…
じゃあ、伝えてくれていた言葉は嘘だったの?

これ以上はもう聞きたくない

わたしは玄関に駆け出して、彼をおいて
家に帰った

帰ってる間、涙が止まらなかった

彼は、わたしを飾りとしか思ってなかったんだ…